中古ECU交換 / W205 C180
こんにちは
アビックス生田サービスセンターです!
メルセデス・ベンツ W205前期 C180の故障修理です。
知り合いの業者様の顧客で「ちょっと対応出来そうもないので」っと作業ご依頼頂きました。
内容としては
30分ほど走るとESPなどの警告灯が表示してエマージャンシーモードみたいになり吹け上がらない。加速しない状態になります。
入庫時の症状は、メーターに複数の警告メッセージが表示されるというもの。
- 横滑り防止装置が作動できません
- アクティブブラインドスポットアシストが作動できません
- アクティブブレーキアシストが制限されています
このように、複数の運転支援システムに関する警告が同時に表示されていました。
まずは診断機を接続し、故障コードの確認から進めていきます!
まずは故障コードの確認
エンジンコントロールユニット(ME)を診断したところ、以下の故障コードが入力されていました。
- P064104:センサー基準電圧の出力1に電気的故障、または断線
- P213800:アクセルペダルポジションセンサーの相関異常
- P060D64:アクセルペダルポジションの演算に関するコントロールユニット内部の不具合
- P001477:エキゾーストカムシャフト(シリンダーバンク1)の位置が基準値から逸脱
センサーへの基準電圧異常やアクセルペダルポジションの相関異常に加え、エンジンECU内部の演算に関する故障コードも確認できました。
配線の断線やショート、電源・アースの異常なども考えられるため、車両側の状態を確認していきます。
エンジンルームを点検
エンジンルームを確認してみると、なんとネズミが住みついていた形跡がありました!
お客さんは複数台、車を所持しており、数か月海外での仕事などもあるそうで、この車両はあまり乗られていないようです。
数か月放置されていると、稀にネズミが住み着いてしまうことがあります。
「うそでしょ!!」って思われるかもしれませんが、本当の話です。
しかもネズミって配線食べるんですよ・・・
おいしいのかなぁ💦
配線を纏めているテープがほどけている個所が見られましたので、上からのぞいているだけでは判断出来ないと思い
インマニを取り外します。
配線がかじられて切れている箇所も発見。
一人暮らしかパートナーと一緒かはわかりませんが、完全に無断住居しています。
ネズミによる配線損傷が、今回の故障に関係している可能性が高いため、まずは損傷した配線を修理します。
配線を修復した後、試運転を行い、故障の変化や車両の状態をチェックしました。
ところが……。
配線を修理しても、警告メッセージや不具合は改善しません。
配線の損傷だけでは、今回の症状を解消できませんでした。
配線修理後も症状が改善せず、診断結果にはECU内部の演算に関する故障コードも残っています。
外部配線の損傷だけでは説明できない状況となったため、各部の状態と故障コードを踏まえて診断を継続。
最終的に、エンジンコントロールユニット(ME)本体の不良と判断しました。
今回は新品ECUへの交換ではなく、中古ECUを使用して修理を進めていきます。
FLEXを使用して中古ECUをクローンして使用可能な状態へ
中古ECUをそのまま取り付けても、車両側の仕様やイモビライザー関連の情報などが一致しなければ、エンジンは掛かりません。
そこで今回は、FLEXを使用して中古ECUを車両で使用できる状態にする作業を実施しました。
ECUの処理を行い、車両への組み込み後に動作確認を進めます。
作業完了後は、長い距離の試運転を行い診断機で故障コードを確認し、メーターの警告表示やエンジンの作動状態をチェック。
その結果、今回の不具合は改善し、無事に修理完了となりました!
今回はネズミによる配線損傷が見つかったため、最初は配線修理を行いましたが、それだけでは症状が改善せず、
最終的にエンジンECU本体の不良にたどり着いた事例でした。
複数の警告灯が同時に点灯している場合、必ずしも各システムが個別に故障しているとは限りません。
また、配線の損傷が見つかったからといって、それだけが原因とは限らないのが故障診断の難しいところです。
今回のように、配線の点検・修理からECU内部の異常まで、一つずつ切り分けていくことが大切ですね!
アビックス生田サービスセンターでは、輸入車の車検・整備・修理はもちろん、診断機を使用した電装系トラブルの診断や、
ECU関連の修理にも対応しております。
今回もご入庫ありがとうございました
メルセデスベンツ W205 Cクラスの警告灯点灯や原因の分からない電装系トラブルはアビックス生田サービスセンターヘ